2021年12月16日木曜日

西門豹という政治家の話

西門豹 - Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%A5%BF%E9%96%80%E8%B1%B9
「だから何?」「それはなぜ?」:マッキンゼー流入社1年目 ロジカルシンキングの教科書
https://www.itmedia.co.jp/bizid/articles/1407/03/news008.html
【報道特集】五輪スタッフ高額日給80万円!大半が中抜きされてパソナへ流れる?
https://ufufu7.net/houdou/

 西門豹は、わりと面白い人物だが、最近は取り上げられているのを見たことがない。

 wikiの迷信一掃という項目を読むと、農民が地鎮祭を開くために、役人に大量の税をとりあげられ、その税のうち9割を中抜きされている話が出ている。農民はたとえ税の1割しか使われていなくても地鎮祭がなくなると大洪水が起きるから、儀式の続行を西門豹に求める。これを頭ごなしに否定すると、迷信深い農民は西門豹と敵対する。そこで西門豹は、農民の目の前で地鎮祭が迷信と証明し、儀式を廃止。浮いた予算で治水工事をし、民の信頼を手に入れるというオチです。

 最近のビジネスマン風にいうと、西門豹は「Why so?」を使ったわけです。農民が求めている本当のニーズは地鎮祭をやることではなく大洪水を防止することだと聞き取り調査し、ニーズにあったサービスとして治水工事を提案し、契約を勝ち取ったことになる。もっとも、西門豹は領主なので立場的に提案、契約の段階はすっ飛ばして「100年後に評価されればいい」と強行していますが、まあそのへんはそういう時代なので。

さて、日本でもつい最近、オリンピック予算とかCOCOAの開発費とかで露骨な中抜きがありました。西門豹的な政治家がそこにいたら、どうやって裁いたのだろうかと考えると、面白いかもしれません。

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時事2024/05/17

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