2022年10月6日木曜日

とてもとても不謹慎な話

自民党の統一教会汚染 追跡3000日 | 鈴木 エイト
https://www.amazon.co.jp/dp/4093801231/
 本日は所用につき通常更新なしで駄文を掲載する。

 とてもとても不謹慎な話だが、山上容疑者の悲惨な生い立ちから暗殺までの人生をなぞるだけで小説になる。当然、日本では不謹慎と叩かれるだろうが、海外勢はそんなものに忖度しないのでダークヒーローとして伝説になるのではないか。仮に、Fateみたいなのが外国で作られたら、アベンジャーのクラスで召喚されるキャラになるだろう(しかも、なぜか美少女化されて降臨する)。

 日本人は忠臣蔵が好きだが、忠臣蔵は一党が死刑になることで伝説になった。現代日本の場合、大量殺人でなければ死刑はない。元首相の命は人間何人分の重さとして量刑されるのか知らないが、裁判過程も面白い小説になりそうだ。当然、小説のオチは、容疑者の本当の目論見は死刑判決にあり、彼は死刑になることで神となる、だ。エセ宗教が本当の宗教を生み出したのだという、海外の人たちが異常に大好きなジーザスクライストな展開だろう(もう作られていそうだが)。

 彼が海外で伝説になった場合、悪役の統一教会はナチス党みたいな扱いになるのだろう。海外勢はそういうのが大好きだから、面白半分で統一教会のやらかした実情が掘り返され、真顔で「この世の地獄はここにあった」と喧伝される。こうなると国内のマスコミを「不謹慎だから」と抑えたところで意味がない。そして、その風聞は海外展開もしている統一教会にとって致命傷になるだろう。

 で、なぜこんなことを書いたかというと、アニメキャラやゲームキャラ以外で、生の日本人が全世界に知られるというのは珍しいことだから。そして、あの暗殺は結局のところ庶民による「プロテスト」だったといえなくもないから。プロテストといっても野球とかの入団テストのことではなく、キリスト教の一派の「プロテスタント」に由来する言葉。
 容疑者の言によるとあの暗殺は「庶民が権威へ異議を申し立てるもの=プロテスト」だった。おそらく何年か後、事件の衝撃性が薄れた頃、スペインとか南米とかのカトリック圏では、あの暗殺は良くないものとしてとらえられるだろう。反対に、ドイツやイギリス、アメリカなどプロテスタント圏では好意的にとらえられるだろう。
 つまり、カトリック圏とプロテスタント圏ではまったく逆の容疑者像が流通することになる。それを比較して、日本で流通する容疑者像と比較すると、簡易な比較文化論ができるかもしれない。また、プロテスタント文化圏と関係ないインドや中国、ロシアなどでの容疑者像と比べてみると各々の文化圏の性格や共通点が垣間見えて面白いかもしれない。特に中国は刺客列伝があるようなお国柄なので、憂国の烈士扱いされている(事件直後に烈士と称えられていたが、共産党が政府首脳の暗殺を美化するなと取り締まったという報道があった)から、まじめに分析してみると面白いだろうな。

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時事2025/06/26

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